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みんなのやきとりエッセイ
烏骨鶏のたまごのプレーンオムレツ
■吉川晃子
ドライブの途中に
 私の唯一の趣味は晴れた日のドライブ。
そのいつものドライブコースの途中に、烏骨鶏を飼育しているところがあるんです。そこを通るたびに、「あっ今日はたまごがあるんだな」と思います。
そうなんです。たまごが生まれた時は、「こだわりの烏骨鶏のたまご、お肉あります」と看板がでているんです。いつか買おうと思っても車を止める所がないので、ついつい気にはなっていたのですが素通りしていました。
 それがついにこの前、たまごを買ってしまいました!

烏骨鶏を見た!
 ぬかるんだ泥道を歩いていくと、なんとびっくり。烏骨鳥が何十羽もいるではありませんか。せいぜい4〜5羽くらいかなと思っていたら、ふわふわと白い毛をなびかせて並んでいるのです。柵の外をよちよちと散歩しているのもいました。こんなに大勢の烏骨鶏なんて始めて見ました。
「人なつっこい烏骨鶏だったらどうしよう」「こっちに寄ってきたら?」なんて思いながら恐る恐る歩いて行くと、そこにおばさんとなじみのお客さんがいました。(けっこう、おとなしい烏骨鶏でした)

たまごを買う
たまごの大きさ比較
▲左が鶏のたまご、 右が烏骨鶏のたまご
 「いらっしゃい」「うちの烏骨鶏は餌にこだわっているからね」「いい餌を与えないといいたまごを産まないんですよ」と説明してくれました。そうか、そこがこだわりの烏骨鶏なんだなと思いました。
  結局たまごは5個買うことに。おばさんは今日産まれ立てのたまごをくれました。
 「また、来てくださいね」「今度、ゆっくりコーヒーでも飲んでいってよ」「ここは、くつろぎの場所だから」おばさんはそう言ってくれました。
 烏骨鶏のたまごは普通とても高いのですが、ここのたまごは比較的安く、鶏のたまごの8倍位の値段でした。しかし、高級食材ですね。

小さなたまごには
 烏骨鶏の肉の色が黒いっていうのはこのサイトの中でも説明されているとおりですが、たまごも黒いのでは?と思ったのは私だけでしょうか。
 実際の外見は全くにわとりのたまごと同じです。ただ、にわとりのたまごの3分の2位の大きさ。あの、小柄な体ではこのくらいなのでしょうね。
 では、なぜこんなに高価なんでしょう? う〜んと、やっぱり1羽の烏骨鶏が産むたまごの数が少ないからでしょうかねぇ?
烏骨鶏の黄身1 烏骨鶏の黄身2
▲黄身が盛り上がっていてこんなに新鮮!
 たまごには人間が生きていくうえで必要な5大栄養素(たんぱく質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラル)がバランスよく含まれていて、烏骨鶏にはさらに鉄、レシチンがプラスされます。
 それに、この烏骨鶏のたまごはとても新鮮で、黄身がもり上がっていて、おはしでもつまめます。ほんとうにすごい。やっぱり、餌にこだわっているだけの事はあります。

 私はせっかくの、今日産まれたての新鮮なたまごですから、あまり味つけしなくて、シンプルにプレーンオムレツでいただく事にしました。
(2006/03/27)

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