日頃のやきとり三昧の生活がたたり、胃の辺りがキリキリ痛み出した私。
はじめは胃薬など飲みながらごまかしていたのですが、半月たってもおさまらず、仕方なく病院に行く羽目に。
消化器系の有名な病院に行くと、小太りでメガネの下にややタレた優しい目の先生が登場しました。
「ここのところ胃がキリキリ痛むのですが…。」と症状を切り出し、先生からの質問に幾つか答えた結果、「とりあえず胃カメラを飲んでみましょう」ということになりました。
胃カメラ前日は夜九時以降食べてはいけません!との事で、後日、来院して検査することに。検査当日は軽い診察の後、検査室に移り準備を始めました。担当の看護婦さんは明るく良くしゃべるお母さんタイプの方で、面白い人だなという印象でしたが、この後大変なことに…。
「まず、胃液の分泌を抑える薬を飲みましょう」と、紙コップに入った苦い液体を飲まされ、気分が悪くなる私。そんなことお構いなしに、ゼリー状の薬を口に含まされます。
どうやら麻酔薬のようで口の中がにわかにしびれてきました。
しばらく、口の中に止めていると「それを飲み込んでください」との声が。恐る恐る飲み込むと、「ハイ、口をあけて」。
言われるままに口をあけると、間髪入れずスプレーをのどに掛けられます。とうとう唾を飲み込むのも難しいほど、のどには感覚がなくなってきました。
これで、ようやく準備完了のようで、先生が来るまでベットに横になってされました。
タレ目先生が登場すると、急に看護婦さんが張り切り出し、ベットに横になっている私の両肩を抑えて、ひたすら「リラックス、リラックス」と繰り返すリラックスおばさんと化したのです。
口にマウスピースをはめられて、いよいよカメラが入ってくるとリラックスおばさんが、「力を抜いてリラックス」と肩を揺さぶってきました。体が揺れるものですから、先生も胃カメラを入れにくそうにしています。しかし、リラックスおばさんは更に私の肩を揺さぶりながら「力を抜いてリラックス」と叫び続けています。
どうにか胃までカメラは入ったのですが、リラックス攻撃はやみません。カメラが胃に入っているにもかかわらず、両肩を激しく揺さぶりながら「リラックス」と叫び続けるのです。揺さぶられるたびにカメラが、のどや食道などに当たるようで私は苦しくてたまりません。先生も「いやはやどうも」といった顔で、カメラを操作していました。
結局このリラックス攻撃は口からカメラが出るまで続くことに。私は苦しさで何を言われたのか分からないまま、検査が終了。結果は、多少胃が荒れており、良性のポリープが見つかったとのこと。暴飲暴食は控えて下さいと言われ晴れて自由の身になりました。
皆さん、これから、忘年会、新年会と胃の休まる暇がありませんが、やきとりの食べすぎにはくれぐれも気をつけましょう!胃カメラは本当に苦しいですよ! |