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みんなのやきとりエッセイ
今年もやきとりはやめられません!
■山崎 勝久
除夜の鐘で煩悩を払ったのだが…。

< 地鶏目当てに大分県湯布院町へ! >
 明けましておめでとうございます。皆さんはどのような新年を迎えられましたでしょうか?
 私は胃カメラを飲んで以来、暴飲暴食を避けるようにとの医者の指示に従い、忘年会でも好きなやきとりとお酒を自粛していました!
そして、大晦日にはお寺に赴き、和尚さんのありがたいお説教の後、煩悩を払うべく除夜の鐘を突くという正しい日本の年越しを体験したのです。
 しかし、元旦の夜、ネットサーフィンをしておりましたらすばらしいページを発見!なんと、鶏肉には、コレステロールを下げる不飽和脂肪酸など体に良い成分が多く含まれているというではありませんか!これは鶏を食べて健康にならなければと、頭の中が鶏肉でいっぱいになってしまいました。
 こうなったらもう止まりません。翌日、“温泉で体を治す”という言い訳をして、家族4人で温泉と地鶏で有名な大分県湯布院町に出かけました。もちろん私の本命は温泉ではなく地鶏です。一目散にお店に直行したかったのですが、同行した家族の目が光っています。
 有名な亀の井旅館などお風呂を探す振りをしながら、「わっぱめし」「団子汁」などなど、意識は食べ物に集中します。
一時間近く歩き回り、やっとの事で予算に合いそうな地鶏を発見しました。
時刻は午後13:30、歩き回ったこともあり、みんなお腹がすいて不機嫌になっています。「ちょっとここら辺で、昼飯にしない」と声をかけ事前の作戦通り、地鶏のあるお店に突撃しました。
 入ったのは民家風の建物に、座敷が約40席くらい。こじんまりとして、落ち着いた雰囲気でした。席につきメニューを取上げると、団子汁、なす田楽など約6種類のお品書きが並んでいます。しかし、迷うことなく地鶏定食1600円を4人分注文。待つこと15分あまりで、地鶏のタタキをメインに椀物や和え物、ナス田楽などがお盆に載った「地鶏定食」が登場しました。
地鶏の表面は黒コショウを振ってこんがりと炙られており、中は見事なピンク色。醤油ベースの少し濃いタレが掛けてあり、玉葱のスライスを巻いて食べると、地鶏の旨みが玉葱とタレの辛さにあいまって最高においしかった。昨年から鶏を自粛していたこともあり、瞬く間に完食してしまい、幸せな気分に浸りました。
 食事の後、一応温泉に入り、町を散策して帰路に着いたのですが、私の頭は「今度は串に刺さった鶏肉を食べたい!」という次なる欲望でいっぱいでした。明日は新年会。無理やり、やきとり屋さんで開催するぞ!と明日の作戦を立てながら車に揺られました。

【※後編へつづく】
(2006/01/13)

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