■姉弟バリ島珍道中の旅。
たしか5年ぐらい前だったと思うけど、なぜか弟とバリ島へ行った。
初海外旅行でうかれる弟を連れてのバリ島は、あまりに珍道中すぎたが、それはそれで楽しい旅だった。
なんといっても夜の行動量が増える。姉とはいえ女だ。弟とはいえ男だ。プチボディガードの弟を連れて、夜の町をうろつくことができる。
お礼といってはなんだが、食事処だけはハズさない。
旨い食べ物で弟のゴキゲンをうかがう。そうでもしないと一人旅になれた私の勝手な行動を弟は許してはくれないからだ。
バリ島で「弟に食べさせたい!」と思ったのは、"やきとり"だった。
絶対、驚くぞ…と思いながら、海沿いにある2階建てのお店へ連れていった。
建物こそボロだが、テーブルセッティングはきちんと清潔で美しい。お店の人はニコニコとやさしいし、片言の英語で話しかける私に一生懸命バリ島訛りの英語でかえしてくれる。
「バリ舞踏も見ることができるよ」と教えてくれて、食事をしながら、お母さんと娘によるバリ舞踏を見ることができた。
食事のオーダー後、世界で最も色気のない会話を展開させる。姉弟だからしかたがない(泣)
しょうがないので、姉らしく知識をひけらかす。
「日本は鍋に入れるお肉だけでもいろんな種類がある。鶏、豚、牛、鴨、猪……。でも海外だと、宗教が肉の種類に関係して、食べてはいけない肉というものが存在する。特に豚と牛。まぁ、バリ島では無難に鶏肉を食べておけば大丈夫だ。」
などと、のたまう。
弟は「へえー」と言いながら、なぜかトロピカルなカクテルをすすっている。
インドネシアはイスラム教徒が多いので豚肉を食べる習慣はない。でもバリ島はヒンドゥ教徒の多い島なので、豚肉を食べる人も多いそうだ。
バリ島はバリヒンドゥ、イスラム、キリスト、仏教とさまざま。 観光客にとっては過ごしやすい島だと思う。とくに日本人は。
レストランへ行けばいろんな肉はあるし、海に囲まれているからシーフードも!豚、牛、鶏のほかにも山羊やアヒルなどもあり、カエルの肉も食べることができるそうだ。
■なんでもかんでも"サテ"なのかしら?
ところでバリ島のやきとりはサテ(sate)という。
「さて、なにを食べよう」とうっかり日本語で言ってしまったら、ひょっとするとテーブルにサテが並んでしまうかもしれない(笑)
しかしながら、このサテ。基本的には鶏肉なんだけど、牛や豚のやきとりもある。たぶん、なんでもかんでもサテ。シーフードもサテ。
きっとサテというのは、日本でいう"やきとり"と同じ意味だと思う。
まぁ、鶏肉のサテが食べたいなら、お店の人に聞くに限る。鶏肉はアヤム(ayam)、牛肉はダギン・サピ(daging sapi)、豚肉はバビ(babi)。
バリ島はほとんどローマ字読みに近いので、読むぶんには苦労しないけど。
あとは意味を覚えるのみです。
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