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みんなのやきとりエッセイ
やきとりの食べ方について
■山崎勝久
 みなさんは"やきとり"をどうやって食べますか?自分の食べ方は正しいと思いますか?
 「自分の"やきとり"の食べ方は正しいのか?そもそも"やきとり"に正しい食べ方はあるのか?」ということが、最近気になって仕方がないのです。何でこんなことを考えているかというと、先日、友人とやきとりを食べに行った時に食べ方についてちょっとした議論になったからです。

 まず、私の食べ方は、(1)串を右手に持ち、肉を歯ではさむ。(2)そののち串を横に引いてズリズリと引っこ抜く。という「串右手ズリズリ方式」を採用しています。この右手ズリズリ方式には、普通の食事にはない、野性味と遊び心が感じられ、"やきとり"の魅力の一つとなっていると思うのです。
ところが、友人は、(1)まず最初に左手に串、右手に箸を持ち串の先端を皿に置く。(2)箸で串の上部に刺さっている肉を押さえ、エイヤッと串を引き抜く。(3)最後にバラバラになった皿の肉を箸でつまんで食べる。という串、箸、皿利用の「文明3点セット方式」を採用しており、こーすると、すばやく食べられるから良いのだ!というのです。 「そんな食べ方は邪道だ!」「いいや、串からはずす方が合理的だ!」という議論になったのです。
 その場では物別れとなりましたが、後日、調べてみると女性の間では結構、はやっている食べ方らしいということが明らかとなり、さらに愛媛県ではお店が串に刺して焼いたものをお客様に出すときに、串からはずして提供するそうだということを知りました。

 そこで、試しにコンビニエンスで購入した"やきとり"を串から肉をはずして食べてみたのですが(先日、声を大にしてこの食べ方を否定してしまったので、お店では気が引けました)、なんの面白みもなく、ちょっと物足りませんでした。やはり串から直接食べる"やきとり"には、普通の食事にはない、野性味と遊び心が感じられ、これが魅力の一つとなっていると思うのです(力説しますッ!)。
確かに串に刺さっている肉は一口大に切られており、串からはずして食べよーが、そのまま焼いてお皿にもって出しても、なんら問題ないです。しかし、串にわざわざ刺しているという理由をもっと考えて"やきとり"を食べて欲しい!と思うのです。

  串は、そのままではバラバラな肉に秩序を与えることで肉全体をキリリと引き締め、ただの肉片から"やきとり"という庶民の味方に昇格させるというエライ存在です。"やきとり"を作ったことがあればわかりますが、生の肉を串に刺すのは大変な作業で、肉の厚みを一定にして隙間なく仕上げるのは大変な労力です。
 人それぞれ一番美味しく食べられる食べ方でいいとは思うのですが、職人さんの労力と串の立場を尊重するためにも、個人的には「串右手ズリズリ方式」を"やきとり"の正しい食べ方としたいのです!

(2005/05/25)

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