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みんなのやきとりエッセイ
韓国居酒屋レポート
■新庄ハム子
 先日女性5人で韓国料理のお店に行きました。
 実は私は「韓国料理店」に行くのが初めてでした。テレビや雑誌の中の料理しか知らなかったのです。お店に着くまでワクワク、ドキドキでした。
 お店の外観は「韓国料理の店」と言うより、お洒落な喫茶店のような雰囲気。店内は、壁にハングル文字を毛筆で書いたような文字がならび、「韓国」を思わせるような感じでした。正面奥の厨房は映画のスクリ−ンのような感じで、中で働くスタッフの上半身が見えました。女性ばかりの家庭的な感じでした。

 いよいよ料理が運ばれてきました。
 はじめは 「生春巻き」。フランス料理を思わせるようなお洒落な一皿で、ピリ辛タレがあっさり味の春巻きにアクセントを加えてくれていました。
ナムルは、5種類の野菜(ほうれん草・豆もやし・大根・人参・ぜんまい)がオシャレな横長の皿に乗っており、薄味で野菜の味そのものが味わえます。辛い料理の口休めにはかかせない一品でした。

 その後も次々と運ばれてくる美味しい料理。
 チヂミ(韓国風お好み焼き)はニラ入りのあっさり味で、生地のパリっと感にピリ辛タレがよく合います。
サムゲタンは、美味しいと言うよりは体に優しいス−プ。かつては宮廷料理だったと言われていて、ヒナ鳥のお腹に、もち米・高麗人参・栗・ナツメ・薬草を詰めて長時間煮込んだス−プで、滋養・美容・健康に良いと言われています。骨まで柔らかく、口に入れたとたんに砕けていくのです。手間がかかっているのがよく分かる薬膳料理でした。
 タッカルビは、テーブルにコンロと鍋が設置され、自分たちで鍋をかき混ぜながら食べました。コチジャンベ−スのピリ辛タレをもみ込んだ鶏肉と野菜を、炒め煮にして食べるのです。水分は野菜・鶏肉・タレのみで、焦げるかなと心配でしたが全然問題なしでした。食べるうちに辛さが増してきて、最後の方はちょっと飽きてしまったのは私だけ…?(笑)

 マッコリを知っていますか?韓国のお酒で、日本で言う「どぶろく」です。韓国のものはアルコ−ル度数も少なく(ビ−ルより少し高めくらい) 甘味とコクと、そして少し酸味のある味をしています。韓国料理の辛さにあうお酒でした。
 韓国料理イコ−ル辛い!と思っていた私ですが、辛さの中に旨みも凝縮されていて奥深さを感じました。
そして、お肉とセットで野菜!韓国では焼肉を食べるにも必ず野菜が出てくるほど、バランスの取れた食生活を感じます。日本に失われつつある、野菜のパワ−を感じました。
 日本ではヨン様ブ−ムが続いていますが、マイブ−ムはこれからは「韓国料理」になりそうです。まずは今夜の夕食は…「キムチ鍋」で決まりかな?

(2005/05/18)

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