“鶏魚”って鶏なの?魚なの?って思われる方もいれば、あー知ってるって言われる方もいると思います。私は大好きなのでよく食べるんですけど。
これは、「イサキ」って読むんです。「イサキ」は「伊佐木」とか「伊佐幾」って書いたりする場合もあるみたいですね。また、地方によっていろいろな呼び方があるそうです。九州では「イッサキ」って呼んだりします。
では、どうして“鶏魚”って書くと思いますか?
これは、イサキの背びれを広げた姿が鶏のトサカに似ているからなんです。
そうですね、よく見ると鶏に似ていますね。中国でも、“鶏魚”という名があるそうです。それに、イサキの身の色もなんとなくピンク色で、鶏肉の身の色に似ていますね。
「イサキの生き腐れ」と言う言葉をご存知ですか?
イサキの目は新鮮でも濁っていて、腐っているように見えます。それで、体の褐色がかった色と、えら、身の張り具合などで、鮮度を見分けます。
イサキは、お刺身で食べるのが一番おいしいですが、わりと、鮮度が落ちやすいので、新鮮なものを選ぶべきですね。
九州では、背ごし(おろさずに、骨ごとスライスして、お酢に漬けて食べる)という豪快な食べ方があるのですが、イサキはちょっと大きすぎて無理ですかね。小さい魚ならおすすめなんですが。
私は、下ろしてお刺し身でいただきました。「イサキ」の皮って厚みがあって、包丁を使って皮をむくとむきにくく、鶏肉の皮をはぐように、手でバリッとはいだほうがきれいにできました。
イサキは、産卵前の5月〜7月位が旬で、脂がのっていて、鯛よりもおいしいと言われるくらいです。逆に秋から冬になると脂がぬけ、パサパサとした身になり、まるで別人?ではなく、別魚だそうです。
是非、旬の時期に召し上がってみてはいかがですか?
■■■ ひとくちメモ ■■■
魚のうろこを取るのって大変ですよね。
台所はうろこだらけになるし、四方八方に飛んじゃうし、細かい部分は取りにくいし…
実はいい方法があるんです。
クッキーを焼く時の型で取るときれいに取れるのです。
散らからないで、あの筒の中にうろこが全部入ってくれます。
是非、おためし下さい。 |