渋谷駅に立つ忠犬ハチ公像。ご主人の帰りをいつまでも駅で待つハチ公の感動的なお話はとても有名ですよね。
その忠犬ハチ公は、やきとりが好きでよく食べていたという話があるのをご存知ですか?
ハチ公のご主人は上野英三郎博士で、ハチ公が送り迎えをしていたのは駒場の東京大学農学部の校門、そしてもうひとつが渋谷駅です。
上野博士の亡き後も、渋谷駅に毎日のようにご主人を迎えに行っていたといわれるハチ公ですが、その渋谷駅で、駅前の焼鳥屋のご主人やお客から、ハチ公はよくやきとりを貰っていたのです。
他にも動物好きの駅長さんに餌を貰ったりして大変可愛がられていたようですよ。
死後、ハチ公の胃の中には細長いやきとりの串が何本も刺さっていたといわれています。ハチ公は病気で弱っていたため、串から肉をはずす力もなかったのではないでしょうか。
美しい話に水をさすつもりはないのですが、ハチ公が十年以上も渋谷駅に通っていた理由は、後半は餌のやきとりを目的にしていた部分もあるのではないか、という意見もチラホラ…。確かに犬はとても賢い動物ですし、ご主人がもう帰ってこないことは感じ取っていたかもしれません。
ご主人との思い出の詰まった渋谷駅で美味しいものを貰い、沢山の優しい人々とふれあって、ハチは残りの人生を生きていたのかもしれませんね。
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