■野菜の美味しい季節に
昼間はまだまだ熱気を帯びた風が吹いていますが、朝晩は気温が下がり夏の賑わいもどこか少し遠くに感じ始めてきました。
自然の恵みを楽しむ時期の到来ですね。夏の灼熱の太陽の光を浴びてすくすくと成長し、昼夜の気温差が出てくる頃から、野菜や果物の美味しさは最高潮を迎えるようです。
知り合いの庭では、ナスや苦瓜の花が満開で咲き誇っているそうで、『あれがすべて実るのか』とうんざりしていました。少しお手伝いをして差し上げようかと思っている今日この頃です。いらぬお世話?(笑)
ナスはご存知の通り、身体を冷やす作用がある食べ物です。『秋ナスは嫁に食わすな』ということわざも、嫁の身体への影響を心配した思いやりだったようで、嫁いびりではなかったようですね。
新鮮で美味しいナスは、表面の色やヘタのトゲで見分ける方法が知られていますが、水分が約95%もあるので、持ってみて軽かったらスポンジ状の果肉がスカスカな可能性が『大』になります。判りやすいので迷わなくて、助かります。
■我が家とっておきのナス料理
そんなナス。我が家のとっておきを二つ!
まずは揚げナス。「なぁんだっ、そんなありきたりな」って、ガッカリしないで下さいませ。随分前にプロの方から教わった方法で、我が家の揚げナスは緑色に仕上がります。
方法は簡単。ナスの両端を切り落として素上げし、そのまま氷水にくぐらせるだけ。完全に冷やす必要はありませんよ。急速に表面の温度を下げるのが狙いですから。ほうれん草をゆでた時も急速に冷やすことでキレイな緑色を出すことができますよね。それと同じ原理です(たぶん)
くぐらせた後は、手早く皮をむきましょう。スイスイっと剥けちゃいますから難しくはありません。食べやすい大きさに切り、鰹節に醤油や味ポンでキレイな緑色の揚げ茄子を楽しんでください。
続いては、苦瓜とのコラボレーション。
豚肉とナス、苦瓜を適当に切って砂糖や醤油で炒め煮し、味噌で仕上げるのですが、これがイイ。作るのは簡単だし、レシピも適当で、毎回微妙に変わる味加減もおもしろい。アルコールもご飯もガンガン進みます。豪快な料理だと思われるかもしれませんが、これは実は父に教わったもの。豪快に作るのがコツのようです。
■苦瓜の苦味を
ところで苦瓜のあの苦味…。苦手ですか?
もし、私のようにお好きな方がいらっしゃいましたら、おまけの一つ。
苦瓜を縦半分に切って、種を取り除き、両面を網で焼いて下さい。軽く焼き目がついたらそのまま(!)味噌や味ポンなどをつけてガブリ!とどうぞ。苦味を堪能できますよ。
あっ、ちなみに私の味覚は普通ですから、念のため(笑)。 |