電話とメールで質問に答え、資料をお貸ししましょうかというと、「はい」と二つ返事。
　週末にたまたま、大阪へ行く機会があり、それを伝えると「ぜひ取材をさせていただきたい」という。かくして「ムーブ」への出演が決定した。
　愛媛県の今治市から車を使って、高速道路で大阪へ。
　ところが、出発当日の1月24日(土)は、日本列島に寒波が押し寄せ、四国にも雪が降った。雪に慣れていない四国では、高速道路が寸断されて不通となり、インターで渋滞、一般道路に行こうにもなかなか進めない。予定より2時間近くの時間ロスとなり、午後3時半の約束をやや遅れて大阪郊外のホテルに着いた。
　「日頃の行いを正しなさい」という天からの戒めなのだろうか。
　待っているディレクターに謝り、ホテルの部屋での撮影となった。バストショットなのでホテルのテレビをどけ、本をうしろに置く。かくしてホテルは自宅がわりとなる。照明が弱いので、外の光を反射させるため、ベッドを近くにしてシーツがレフ板のかわり。僕は、突き出たベッドの上に脚を投げ出して、大股開きで坐っている。すべてを見ると異常な風景なのだが、フレーム内の映像はいたってノーマルである。

　いくつかの質問に答えたあとは、やきとりを手に持って食べながらの歩き。公園の前で、何本もやきとりを食べながら回りの視線を受けながら歩いた。
　テレビに出るといつも思うのだけれど、何時間もかけていいところだけを取ってわずかな時間の登場となる。NHKでレポーターとして出演した時は、20分ほどのコーナーに2日もかけたこともある。
　1月27日(火)、やきとり研究家たる土井中照イメージに沿った映像が放映されたものの、僕の出演時間は2分ほどだった。(つづく)
　※質問事項に関する答は、次の回からのお楽しみ!!