まず、飲み物の注文。これは生ビールだろうが、焼酎であろうが、何でもよろしい。
そして、おもむろに「皮」を注文する。いかにも、馴れたように落ちついて注文。他にどんなものが欲しくてもまず、「皮」。今治焼鳥は最初に「皮」ありきなのだ。
もし、「皮」の注文を忘れると、店の人が「皮、いらんの?」と聞いてくることもしばしば。
また、焼鳥屋にこぎれいな格好で行くと「今治人ではないな」という目で見られる。ただし、ケバイ格好ならこの限りにあらず。
注文の時には「皮いち、キモいち」のように人前を省くと、焼鳥通に思われる。焼鳥屋の大将は、話好きが多いため、ぼーっとしていると、「何焼こか」「「キャベツいらん?」とかいってくる。注文の時は、「ほうじゃねえ、せんざんき(好きなメニューを言う)」、欲しくないときは「もうちょっとしたら、たのもわい」と答えれば、ネイティブらしい雰囲気が出る。
勘定を済ませ、出るときは「おいしかったけん、またこーわい」といえば、大将がにやっと笑って「また、おいで」と声を掛けてくれる。
但し、アクセントがおかしいと、あなたが帰ってから、店の中は大笑いになるので注意が必要である。 |