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やきとりコラム
第4話 打ち上げのエトセトラ…
その1
 今回は、このコラムで以前書かせていただいたロックの伝説「高塔山」で、毎年夏にオレ達が思い入れたっぷりに開催している「高塔山ジャム」(T-Jam)にまつわる話だ。以前、地方によってヤキトリの呼び方や味も違うということを書いたが、九州出身のバンド連中にとってこのT-Jamへ出演することは『九州に帰れる』→『なつかしい』を意味する。すなわち『おふくろの味』ともいうべきラーメンやうどん、そしてこのヤキトリをなつかしい仲間とともに →『食ったり飲んだりできる楽しみがある』ということになるそうだ。これは九州に住むオレ達にとっては当たりマエダのクラッカーすぎてピンとはこないが、なつかしい面々と飲むことはやはり楽しい。逆に九州出身以外のメンバーにこの味を伝授する楽しみもあるのだ。
その2
 今年もNO STARS INNOVATION(ex. The Roosters)は、ヤキトリを食べるのを楽しみにしていたし、初めて体験したメンバーも鳥皮やブタバラをおいしそうに食べていた。Gunnは久しぶりに若松へ帰ってこれたといって喜んでいたし、TAKA-ROCK(赤と黒)も砂ずりやイカ、エビをおかわりしていた。とくに大御所の方々と飲みに行く時にいつも感じる事がある。共通点というべきなのか、みんな食べ過ぎないのだ。シーナ、鮎川さんはもちろんZiggyの森重樹一もそうだった。おそらくミック・ジャガーやスティーヴン・タイラーと飲んでも同じだと思う。
その理由は体調、体型の管理。もちろんそれもあるだろうが、なにより音楽談義に夢中となって、食べている間に口がふさがれる事を惜しむのだ。もっぱら飲んでばかりで食べ物がいっこうに減らない。そして残ったごちそうは若手の責任食い状態となる。オレと同世代もしくは上の方々はみんなこのパターンである。音楽関係者を見渡してみても旧友のDJヨネをのぞいて(笑)みんなそのクチなのだ。
 バンド関係、ラジオ関係の音楽談義は実におもしろい。育った場所や環境はそれぞれ違っていても、同じバンドや楽曲にピンときたり、夢中となる。これはまさに感性を共有したヤツらにかけられた魔法で、2〜3時間はあっという間。気づいた頃には夜もふけて翌朝までむかえてしまう。そして後悔?することになるのはいうまでもない。
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