1971年オレが中学1年の時、ラジオから流れる洋楽を聴いて…。そう、まるであの映画「ブルース・ブラザーズ」のワンシーンのようなトリハダ体験をした。このグラムロックの雄「モット・ザ・フープル」♪すべての若き野郎ども♪からオレのロックな人生はスタートした。クロスFM番組『Dobbのロック塾』オープニング・テーマであるこの曲には、当時の思い入れがたっぷりと詰まっている。そこからビートルズやストーンズへとさかのぼり、多くのミュージシャン達と出会う事で今の自分が成り立っている。
バンド活動を開始するのに、たいして時間はかからなかった。友達と競うようにレコードを買い漁ったあげく、白い?フォークギターまで手にしたオレの影響で、2つ違いの弟HIDEもすぐに飛びついた。近所の仲間とともに「NEW
DOBB」(後にメジャーデビュー)結成。当時はリハーサル・スタジオなんてものは皆無で、しょうがなく自宅の2階が練習場。当時親父が1階をオフィスとして使用していた事もあり、当然の事ながら苦情とともに追い出され(今思うと、よくあの爆音の中で電話応対していたもんだ…)、自宅から徒歩20分、オレの記憶では当時の使用料1時間100円?(とにかく激安!)の高塔山音楽堂に機材を持ち込み、大音量の陶酔感に浸った記憶は今でも鮮明だ。これまたまさに映画「青春デンデケ・デケ・デケ」での合宿シーンのような状況…。そこであるバンドと知り合う事となる。隣中学出身の高校生グループ「薔薇族」(後に人間倶楽部→ルースターズ)の連中だ。「北九州ロックの聖地」若松高塔山伝説はここからスタートする。 |